「自分らしさ」は「選ぶ」ことから

今度の土曜日7/9は、村山市立図書館で、オリジナル御朱印帳作りのワークショップがあります。

絵を描き、蛇腹式に紙をつなぎあわせ、ハードカバーを作り、完成させる、という流れです。

絵を描く内容を含むワークショップをすると、「私は絵が描けないから」「私、センスないから」という言葉をよく耳にしますが、私たちはよく「センスは誰もが持っている」ということについて話してきました。「きれいだな」「これ、なんか好きだなあ」という感覚は、誰もが持っています。

好きな絵を選んで、タイトルを付ける「鑑賞の授業」より

それは、自分が表現したい想いでもあるはずです。想う気持ちはあっても、技術がなければできない、やり方がわからない、という方がほとんどなのではないでしょうか。

あるほなつきのワークショップでは、表現したい気持ちをほんのちょっと後押しするような、そんな内容を考えています。「ほんのちょっと」というのが、ポイントです。最初から難しいことにならないように、少しずつ、体験しながらわかっていくようなものにしたいと思っています。

今度の村山市立図書館でのワークショップは、まずは絵を描くことから始めるのですが、白い紙を目の前にして「どうぞ自由に描いてください」と言われたら、大半の人が困るのではないでしょうか。何をどう描いていいのか、なにからえがきはじめていいのか、筆はいっこうに進まないかもしれません。

そこで、「選ぶ」ことからやってみます。クレヨンで好きな色を1色選ぶ。自分の名前を、ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字、好きな表記の仕方を選ぶ、絵の具で好きな3色を選ぶ。選んでいけば行くほど、自分らしさが出てくるはずです。どうしてそれを選んだのか、それには人それぞれの理由があって、それがきっとその人らしさであり、手を動かしているうちに、不思議と少しずつ「こうしたい」が見えてくるのですね。

自分ではじめから線を描くのは、ちょっと…という方には、スタンプも用意しています。

スタンプは、丸、楕円、三角、四角と四種類あり、その中から3つ選んで好きなようにスタンプを押します。この場合も、選ぶことでスタートし、あとは同じです。

そして、色選び、色の組み合わせや配置、筆づかい、全体のバランスなど、最終的にひとつとして同じものはできあがらないのです。

今回のワークショップでは、全員に絵を描く体験をしていただきますが、その絵を御朱印帳の表紙にするかどうかは、選ぶことができます。あるほなつきが用意したプリントのなかからどんなものを選ぶのか、それも個人のセンスといえるでしょう。

ワークショップに参加した皆様が、お気に入りの一冊を完成できるよう、私たちが精一杯お手伝いさせていただきます。

7/9は、村山市立図書館でお会いしましょう!