空気売りの少女 誕生まで #008
2013年の個展で特に印象に残っている出来事がある。 同じ地域の年配の方が、この写真を見て、あまり気持ちの良いものではないなぁーと、おっしゃったのである。その写真は多くの若い方からは僕と同様に、暑さの中にも風を感じさわや …
2013年の個展で特に印象に残っている出来事がある。 同じ地域の年配の方が、この写真を見て、あまり気持ちの良いものではないなぁーと、おっしゃったのである。その写真は多くの若い方からは僕と同様に、暑さの中にも風を感じさわや …
このプロジェクト「VOICE」は、2014年のアルルフォトフェスティバルにも持って行くことはなく、本としてまとめホームページに掲載したのみで、すぐに次のプロジェクトに取りかかりました。 2017年6月中国の雑誌社から、問 …
山形にいて、幼い頃の東京の情景をありありと思い出したきっかけは、匂いから結びつく記憶のつながりであった。 この頃僕は「きく」という言葉に注目していた。酒を利き、香木を聞く。そもそも、聞くとは五感で感じとることを意味し、心 …
その手法とは、言葉に縛られる前に、五感と記憶と経験によってまず撮影を試みる方法である。そして撮影した写真を徹底的に見返すことにより、言葉を浮かび上がらせるのだ。 このとき最初に、浮かび上がってきたのは、匂いと記憶の結びつ …
物事の変化を五感で感じて、その結果として時の流れを感じていたのだが、同じような現象にも関わらず、時がゆっくり流れているように感じたり、ふと気付けば過ぎ去っていたように感じたりするときがあることに気がついた。 例えば夜が明 …
山形の僕らの地域では、5/3に水神祭があり、5月の中旬頃代掻き、下旬にかけて田植えとなる。 田んぼに水がかかるまえのいっときは、暑くなるが、不思議と水が入るとぐっと気温は下がる。とても過ごしやすい季節である。 田植えをし …
同時に、もう一つ気がかりだったことは、田んぼである。 僕は、不思議と田んぼとの関わりに縁があった。2007年に結婚を期に東京から山形へ移住した9/27が稲刈り日であったこと。それから3年後、義理の父が亡くなった翌日に僕ら …
相手の心を慮ったりするように、目に見えない大事なことがあることはたくさん教わってきたし、経験してきた。社会にもまれ大人になるにつれ、意識しなくても振る舞えるようになれば、言葉として「見えないモノを意識する大事さ」というこ …
『空気売りの少女 特装版』は 2018年8月に出版した、『空気売りの少女』の 特装版です。通常版は、手漉き和紙に印刷した原画を複写撮影することにより和紙の質感を擬似的に表現しましたが、特装版では、機械漉き和紙に印刷するこ …
2019年、るーつ企画は、あるほなつきとしての表現活動の中でも、本だけでなく、作品づくりに特に力をいれてまいります。 その第一弾は、1/7から銀座で始まるグループ展にて、発表いたします。お楽しみに!]]>