あるほなつきの作品の中に、桜をテーマにしたおはなし『咲く 散る 実る』という一冊があります。
昨年の春に出版しました。一昨年の春から構想を練っていて、撮影をしたりスケッチをしたりしていました。
はじめの構想の段階では、ソメイヨシノの遺伝子から広がったストーリーを考えていたのですが、一年の間に色々な発見があり、展開ががらりと変わったのでした。一年の時間をかけて、じっくりとまた構想を練り直し、次の春にはまた撮影に出かけ、完成しました。
今日は桜並木が有名な展勝地に来ています。
出店のテントや並木道脇の芝生の手入れなど、桜祭りの準備をしているスタッフの姿が見られる中、もうすでにたくさんの花見のお客さんが、並木道を歩いたり、写真を撮ったり、ベンチに座ったりしながら少し早い桜を楽しんでいました。
つぼみの桜と、満開の桜、そして散っていく桜吹雪と、その時その時の良さがあり、またその桜の姿に私たちは色々な情景や心情を重ね合わせて来たのでしょう。
遙か昔から現代にいたるまでの、人と桜のストーリー。それが『咲く 散る 実る』です。
この季節にぜひとも読んでいただきたい一冊です。