本の移動販売車「あるほなつき号」塗装作業開始から三日目。
一日目は、洗車と足付け、養生で終わり、昨日の二日目は、車のボディ全体を赤に仕上げて終わりました。
さて、三日目の今日はというと、養生して二色目の緑を塗装していきました。
ポイントとしてラインが入ったり、上下に分かれたツートンカラーの車はよく見かけると思いますが、「あるほなつき号」の塗り分けかたは、赤と緑の面積の割合が1:1に見えるようにしました。
なんだかどこかで、聞いたようなコンセプトだなと思ったあなたは、かなりのあるほなつき通です。今回の塗装のデザインは、あるほなつきの『128』シリーズをもとに作成しました。そして、そもそも、なぜ赤と緑なのかというと、お互いの好きな色ということがありますが、補色の関係にあるということに大きな意味があります。全く違った性質を持ったもの同士でも、共にひとつの作品を生み出していく、「あるほなつき」そのものを表現できると思ったのでした。
さて、本当に今日完成できるのか、いささかの不安もありながら、緑の部分を塗り分けるための養生から今日の作業は開始しました。昨日養生した部分はそのままに、デザイン案どおりマスキングしていくのは、なかなか大変な作業でした。二人がかりで、バランスを見ながら貼っていきます。
マスキングだけでもいいのですが、塗らない部分と塗る部分がわかりやすいように、塗らない部分にはビニールをかぶせました。
そしてようやく、緑色をローラーと刷毛で塗っていきます。
昨日、赤を三回塗ったので、色がしっかり乗ります。そしてなにより私たちがだんだん塗るコツを覚えてきたこともあり、昨日よりもきれいにできました。緑色は、一度塗っただけでもだいぶ仕上がっていたので、二回塗って終了することにしました。
最後は、マスキング剥がしです。昨日塗った赤はもう完全に乾いているので、マスキングテープと一緒に塗料も剥がれてきてしまうかもしれないと、慎重に取り外していきました。慎重にやっても、どこかしら、元の色が見えたりするもので、そういったところは、面相筆でちょいちょいっと色を足して修正しました。
まだまだ、手直しするところはあるのですが、これにて3日間の塗装作業は終了です。
もうさっそく、借りていたガレージから工房まで走行したのですが、やはり皆さん「なんだろ?あの車」といった顔で見ていかれますね!赤と緑のツートンカラーの車を見かけたら、それは、あるほなつき号かもしれません…。