6年前の今日

6年前の今日は、蔵ギャラリーentaにて開催されていた「抽象的な表現展2」の最終日でした。

「抽象的な表現展2」は、当時あるほなつきが定期的に開催していた「表現教室」に参加した皆様が制作した作品の展覧会です。

この回は、わざとピンを外した写真を撮って表現してみたり、そのピンボケの写真からインスピレーションを得て絵を描いたりしたものでした。

写真や絵がずらり。

この展覧会にお越しいただいた方から、とても丁寧な感想をいただいたのを思い出します。

「生活の中における芸術の大切さを感じました。お二人が居る時間帯にお邪魔したぼくは、いいときを過ごせたほうかもしれません。 二週間と長いあいだ、来客を待つのは大変なことでしょう。お疲れさまでした。ふたりの口からあふれる言葉が多くて、まるでシャワーを浴びているような感じでした。そのすべてを吸収するのは困難で、もったいないくらいこぼしてしまいました。ぼくが行った日は、つづけて女性客がふたりあり、また解説(もっと適当な表現があるのでしょうが)がはじまります。似たような言葉を口にしているようで、微妙に異なっているのでしょう。こうやって、ひとりひとりに費やす言葉の数々、繰り返し作業が苦痛ではないのか思ったりしましたが、全然苦痛などではないというのがわかりました。まだ物足りなさそうな顔といいますか、伝える力に圧倒されました。 参加された方の作品がわかるというより、それぞれが語りかけてくるのを待つようにして眺めました。その待つあいだ、退屈させない空間演出の技術にも長けていると思いました。いわゆるひとつの劇場空間とでもいいましょうか。それを見事に作り上げていますね。 人が芸術に触れる時間は限られています…以下略」

私たち自身は常に得たいことがたくさんあります。このように話をするなかで、発見すること、気付かされことが溢れるぐらいにあって、楽しい毎日を過ごせました。

あれから6年。

あるほなつきは、形を変えてたゆまず表現を続けてきましたが、時々、こうやって過去を振り返る時間は、また次へと向かうエネルギーとなるのです。