あるほなつきにおける写真と絵の相互関係

ただいまブックユニオンたかはたpage cafeにて開催中の「『あやふやのまま』の世界展」で展示されている、なつきの原画(板にペンで描いた人物)は、あるほが撮ったなつきと、なつきが撮ったあるほが、モチーフになっています。

お互いの写真を撮るようになったそもそもの始まりは、当時40歳だったあるほが「僕は50歳になったら、人物を撮りたい」と言ったことでした。

なぜ、50歳なのか?

なつきは疑問に思い、「撮りたいなら、撮ったらいいじゃん」と言ったことから、なつきが被写体となったのでした。

あるほがなつきを初めて撮った写真。

しかしながら、なつきは写真を撮られるのが嫌いでした。だからまずは、後ろ向きから始めたのでした。

なつきが初めてあるほを撮った写真。

あるほの撮影に同行したなつきは、その時、自然と写真を撮るあるほを撮っていました。人物画を描くように、写真を撮った瞬間です。

その写真はSNSのプロフィール写真に使用されたりして、うれしかったのを覚えています。

写真家の普段の姿の記録写真など、なかなかないかもしれません。

「あるほなつき」という一人の作家として活動する上で、アートワークとしてお互いの写真を撮ること、自画像として姿を描くことは、重要なことだったと振り返ります。

二人を描いた絵を区別なく「自画像」と呼ぶ理由は、二人で一人のアーティストとして活動を始めたからに他なりません。

あるほなつきのアートブックに出てくる人物の動きは、それぞれの写真がもとになっています。

「あ、この感じ、本の中でみたことある!」と、お気づきの方は、あるほなつきマニアですね(^^)

写真はのちに絵となり、またその絵を見てインスピレーションを得、写真に返る。

その繰り返しで、あるほなつきの作品は出来ています。