昨日のブログでは、あるほなつきの写真と絵の相互関係について書きました。
私たち自身が写真と絵によって表現していることは明白ですが、実は、以前、写真と絵で表現する楽しさをたくさんの方に体験してもらおうと「表現教室」なるものを開催していたことがあったのでした。
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して作ったギャラリーです。
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2015年の夏、あるほなつきが初めて二人展を開催した記念すべき場所でもあります。
ギャラリーの隣には、オーナーの車庫があり、その2階を利用し、2015年11月11日、展覧会をするだけでなく、アートを身近に体験できるワークショップも開催しようということで始まったのが「抽象的な表現教室」でした。
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大人になると、絵を描くのに抵抗を感じる人が多くなるように思います。それは、「絵は、見たままに描くのが上手なものだ」「描きたいように(見たままに)描けない」と思っていることに原因があるように思われました。
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うまく描けない、の、「うまく」は始めからないことにしてしまえば、描くことへの恐怖心や拒絶感は少しでもなくなるのではないか。
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そこで、手始めに直線と丸だけで構成した図面を描いてもらいました。直線の交わり方、丸の大きさ、色彩だけでそれぞれの個性を発揮できます。最終的に、最初に描いた線や区切られた図形はきっかけでしかなくなり、一枚の絵として自分が納得いくように完成させました。
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逆に、写真は誰でも簡単にシャッターを押しさえすれば表現できると思われているように感じます。私たちは何の気なしに撮りたいものを、なんとなく撮っているのが、日常です。
しかしながら、「写真で表現する」となると、写真も実は絵と同じで、描けなくては表現とはいえません。
そこで、わざと「抽象的な絵画のような写真」を撮る、という試みをしてみました。
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そのような経験をすることで、絵と写真の区別はなくなり、「どう表現したいのか」だけが残るのです。
午前と午後の長丁場のワークショップでしたが、みなさん夢中になって絵を描いたり写真を撮ったりしていました。苦手意識などまるでなくなり、のびのびと楽しそうに!
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ワークショップで参加者の皆さんが表現した作品はすべて、「抽象的な表現展」にて一堂に展示されました。
フレームに入れたり、パネルに貼られた自分の作品を、たくさんの人に見てもらえるというのは、表現する楽しさをさらに感じられる経験となったと思います。
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抽象的な表現展のことは、町でも話題となり、なんと町の小学生が校外学習でバスに乗ってやってきて、「鑑賞の授業」をすることになったのでした。
子供たちは、ギャラリーという、非日常的な空間にワクワクしていましたよ!
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どんな授業をしたのかというと、まずは作品をじっくり鑑賞してもらい、その中で気に入った作品を何点か選び、その作品に自分なりのタイトルを付ける、というものです。
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それぞれがその作品にふさわしいタイトルを考え、付箋に書いて作品の脇に貼っていきました。
タイトルを考えるのが難しい児童には、『〜みたい」「〜しい」というふうに、形容詞やこんな感じ、という表現の仕方で書いてもらいました。
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子どもたちと話していると、いろいろな言葉があふれていたし、付箋に書かれたタイトルからは、子どもらしい自由な着眼点や発想からセンスあるものがたくさん生まれていました。
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あるほなつきが一人のアーティストとして活動する前の、あるほとなつきの表現活動のひとつを、今日は振り返ってみました。
また機会がありましたら、過去の展覧会や表現活動について、取り上げてみたいと思います。