その土地ならではの

今日は、先週末に製本して重石をして乾燥させていた『ねこサーカス』の、出来栄えをチェックすることからはじまりました。

そして、サインを入れます。
次は、カバーをカットして、
本にカバーをかけて完成。

『ねこサーカス』は、以前真室川町にあった、ある工場跡地が舞台となっている創作絵本です。

昨年の7月には、まむろ川温泉梅里苑 ギャラリー囲炉裏にて、『ねこサーカス』の世界を展示したこともありました。

その時の展示を見ていただいた方々からは、「懐かしい」「子供の頃、見学に行ったときの、あの醤油の匂いが思い出された」など、作品から喚起されるそれぞれの思いや感覚をうかがうことができました。

この本は、ねこたちが工場跡地を舞台にサーカスをくり広げる、しかけ風のえほん。「えほん」と呼んではいますが、記録写真集のような側面も持っているのだと思います。

今、山形県内の図書館をひとつひとつ巡っていますが、その土地、その風土ならではのワークショップ企画を提案されるようになり、そのような本作りの可能性を、あらためて感じています。

こちらは、高畠町立図書館企画。

今日の最後の仕事は、高畠町立図書館とあるほなつきの共同企画、「あるほなつきの本つくろう!『木の玉っころちゃん』写真でひとこと」先月のお題の、「亀岡文殊でひとこと」の応募用紙を見ながら、本の構成を考えることでした。

高畠町の人たちにとって身近な名所である亀岡文殊には、きっとそれぞれのエピソードがあって、そこから湧き出たひとことは、私たちの知らない魅力が詰まっています。