空気売りの少女 誕生まで #006
山形にいて、幼い頃の東京の情景をありありと思い出したきっかけは、匂いから結びつく記憶のつながりであった。 この頃僕は「きく」という言葉に注目していた。酒を利き、香木を聞く。そもそも、聞くとは五感で感じとることを意味し、心 …
山形にいて、幼い頃の東京の情景をありありと思い出したきっかけは、匂いから結びつく記憶のつながりであった。 この頃僕は「きく」という言葉に注目していた。酒を利き、香木を聞く。そもそも、聞くとは五感で感じとることを意味し、心 …
その手法とは、言葉に縛られる前に、五感と記憶と経験によってまず撮影を試みる方法である。そして撮影した写真を徹底的に見返すことにより、言葉を浮かび上がらせるのだ。 このとき最初に、浮かび上がってきたのは、匂いと記憶の結びつ …
物事の変化を五感で感じて、その結果として時の流れを感じていたのだが、同じような現象にも関わらず、時がゆっくり流れているように感じたり、ふと気付けば過ぎ去っていたように感じたりするときがあることに気がついた。 例えば夜が明 …
山形の僕らの地域では、5/3に水神祭があり、5月の中旬頃代掻き、下旬にかけて田植えとなる。 田んぼに水がかかるまえのいっときは、暑くなるが、不思議と水が入るとぐっと気温は下がる。とても過ごしやすい季節である。 田植えをし …
同時に、もう一つ気がかりだったことは、田んぼである。 僕は、不思議と田んぼとの関わりに縁があった。2007年に結婚を期に東京から山形へ移住した9/27が稲刈り日であったこと。それから3年後、義理の父が亡くなった翌日に僕ら …
相手の心を慮ったりするように、目に見えない大事なことがあることはたくさん教わってきたし、経験してきた。社会にもまれ大人になるにつれ、意識しなくても振る舞えるようになれば、言葉として「見えないモノを意識する大事さ」というこ …
めぐるぼん第2弾完成へ向けての撮影の旅。 曇り空で冷たい風が吹く中、撮影を開始しましたが、撮影後半にはお日様も顔を出しました。 ‘言葉がめぐる’めぐるぼん第2弾、春のマルシェには発売開始出来るよう、ラストスパートです!
めぐるぼんシリーズ第2弾、最後の段階で新たなアイディアが浮かび、さっそく撮影へ! 果たしてどんな仕上がりになるのか… どうぞお楽しみに!