続・東京への旅〜箱根・小田原編

二日目の本物巡りの旅のスタートは、ポーラ美術館から。
ポーラ美術館は、収蔵作品のセレクトがとても素敵で、一度訪れてみたいと思っていた美術館の一つでした。
ポーラ美術館開館20周年記念展『モネからリヒターへ』ということで、昨日に引き続き、リヒターの作品もまた見ることができるという、なんとうれしいことでしょう!

展示室がいくつもあり、それぞれに見応えがあり、好きな作家の見たことのない作品にも出会えたり、本当に来てよかったです!キュビスムの名だたる作家の作品や、あるほなつきが大好きな藤田嗣治の作品も何点もあり、じっくり見入ってしまいました。

ここでも、思った以上の時間をかけて観てしまい、次なる場所「江之浦測候所」に慌てて出発したのでした。

ポーラ美術館をあとに、急いで「江之浦測候所」へと車を走らせました。

ここは、かつて蜜柑畑だった小田原市江之浦の地に、現代美術作家・杉本博司が設計した壮大なランドスケープで、完全予約制で、時間制限ありのの交替制で観ることができます。私たちが現地に着いたのは12時もまわったところで、予約時間終了の13時まで一時間もありませんでした。急げ!

江之浦測候所は、感想を、なんと言っていいか、言葉で表現するには足りなすぎるほど、素晴らしかった!敷地全部が、大きい部分も細かな部分もすべてが全部美しく、石も木も眺めも、自然なのだけれど計算されていて、作者の意図がしっかりと伝わってくる。小道を歩きながら感じる緑や光、たまに木にら実っているみかんの鮮やかなオレンジ色も、絵画のように美しくて、小道の途中にあるベンチにふと座ると、そこから見下ろす景色には太平洋が顔をのぞかせていたり。

ひんやりと暗いトンネルの中を歩いて行くと、その先は一面海が広がっていたり。

石で作られたカフェ、光学ガラスでできた舞台など、どれもこれも、美しく趣がある!!

時間がない中で、急ぎ足で回ってしまったけれど、あまりの感動に、これはもう一度ゆっくり来ないといけないな、と思ったのでした。絶対また来ます!!

これにて、あるほなつき「ホンモノ」をとことん観る旅は終了です。

帰り道、熱海にある美味しい和菓子の老舗「ときわぎ」さんへ。

大好きなきび餅などのお土産を買い、いっきに山形へ!その道中、新作『みるとかみられるとか』のテキストがほぼ完成したのでした。八時間という長距離運転の車の時間も、有意義に。たくさんのホンモノを見て、アドレナリンが出ていたおかげで、いっきに進みました!

鮭川の工房に着いたときには、充実感とやりきった感に満たされていて、疲れているのに幸せな気持ちでした。新作も、テキスト完成!

東京への旅が、また新たな作品への原動力となり、今も血となり肉となっているのです。