蛙の鳴き声が盛んに聞こえるこの時期になると、めぐるぼんシリーズを作るために、撮影に出かけた日のことを思い出します。
何かがめぐることをテーマにした、めぐるぼんシリーズの第一弾は、「景色が巡る」でした。
めぐる写真を撮ろうと、撮影に出かけたのは、小雨が降る少し肌寒さを感じる日でした。
空は真っ白で、晴れた日にはきれいに見える鳥海山は少しも見えませんでしたが、雨に濡れた草木がしっとり色づき、いい写真が撮れました。
途切れることのない360度の景色を、ぐるりと一周した絵本。始まりも終わりもない、どこから読み始めてどこで終わっても成立する絵本なのです。
裏面には、「白鳥は全部で何羽?」「バスに乗っているのは何人?」「宇宙人はなんと言ってる?」などの質問や、絵本の中に登場するものの名前の漢字が記されています。
答えはひとつではない、答えを出すことが目的ではない、この絵本きっかけに、読んだ人が誰かと一緒に会話を楽しむためのツールでもあるのです。
この絵本は、一人でじっくり見るのもよし、コミュニケーションのツールとしても、活用していただけたらうれしいです。
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