二人で一人の作家として作品を作り上げる上で、感覚的に一番大切にしていることは、「違和感をなくす」ということです。
あるほなつきの平面作品の作り方は、大きく分けて2パターンあり、ひとつは、写真をきっかけに描いた絵とその写真を重ねてプリントする方法。つまり、2回重ねてプリントするので、版画のようなイメージです。
![](https://i0.wp.com/alfonatski.com/wp-content/uploads/2020/11/img_4039.jpg?resize=423%2C284&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/alfonatski.com/wp-content/uploads/2020/11/img_4028.jpg?resize=525%2C394&ssl=1)
画材は、写真と同じ顔料。つまり、プリンターのインクを使用しています。
写真の上にクレヨンやアクリルで描いては、違和感でしかないからです。それでは、それぞれを主張した二人の作家のコラボレーション、ということになってしまいます。
あるほはカメラを使って絵を描いているので、ひとことで写真といっても、その作品の持つパワー、表現力は、絵画にこそ近いものがあるといえます。
あるほの写真を見て描くとき、いつも感じていることです。
![](https://i0.wp.com/alfonatski.com/wp-content/uploads/2020/11/img_0498.jpg?resize=525%2C363&ssl=1)
制作パターンのもうひとつは、あるほの写真に直接なつきが描く、という方法です。
こちらはとてもシンプルで、あるほの作品の続きをなつきが描いているという感覚で、作品は完成へと向かっていきます。
おもしろいことに、あるほにとって完成された作品と思っている写真でも、なつきにバトンを渡した時点で、それとはまた違うゴールが現れることを期待するのです。
![](https://i0.wp.com/alfonatski.com/wp-content/uploads/2020/11/img_0453.jpg?resize=525%2C393&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/alfonatski.com/wp-content/uploads/2020/11/img_4049.jpg?resize=525%2C394&ssl=1)
どちらの方法も、それぞれに良さがあり、味わいも違うので、今後も試行錯誤しながら続けていきたいと思っております。
加えて新しい表現方法も、現在開発中。
表現には、いろいろな可能性が広がっていますね!
![](https://i0.wp.com/alfonatski.com/wp-content/uploads/2020/11/img_1863.jpg?resize=525%2C700&ssl=1)