製本の道のりを感じて

いま、あるほなつき工房では、「写真絵本」改め「アートブック」『木の玉っころちゃん』を怒濤のごとく製本しています。

『木の玉っころちゃん』は、るーつ企画を立ち上げて、あるほなつきの写真絵本として、初めて自ら製本した作品です。

あの当時は、糸かがりの仕方も覚えたて、本の造りの知識も浅く、ひとつひとつの工程でいちいち確認したり立ち止まったりやり直したり、一日5冊つくるのもやっとでした。

久しぶりに『木の玉っころちゃん』を製本して、あの時難しいと感じていたどの工程も、今となっては簡単に思えることに感動しました。

あれから、たくさんの種類の本を作ってきて、当然のことながら知識や経験は増え、技術が向上していると改めて実感したのでした。

カット作業は、あるほ担当です。

極寒の工房で、凍るように冷たい定規がカット作業を難航させていますが、淡々とカットされた紙が積み上げられていきます。

これは、玉っころちゃん①の本文。

なつきは、昨日作っておいたハードカバーと、糸でかがった本文を背で接続する作業。

背がしっかりとくっついたら、今度は見返し貼りです。

見返しを貼ったら、あとは重石をして二、三日乾燥させれば、完成です。

冬場は寒くて乾かないので、暖かい部屋で。

さあ、明日も製本頑張っていきましょう!