今年はコロナ禍ではありましたが、昨年できなかったワークショップや講師としての授業も、感染予防対策を万全にしながら、幅広くやることができたなぁと実感しています。
今日はこの一年のワークショップや授業を、1月から順に、振り返ってみたいと思います。
今年一番はじめの講師としての仕事は、真室川北部小学校5.6年クラスで行った、「真室川をPRするためのポスターを作ろう」という、総合的な学習の時間の授業でした。
普段から目にしているポスターですが、いざ、自分たちで作るとなると、大変な作業です。
子ども達は、伝えたいことをまとめ、キャッチコピーやイラストなどを考え、文字もすべて手書きという、全部自分たちでやった!という充実感を味わったのではないでしょうか。
えほんや絵瑠夢「本作ろう!〜しりとりWS〜」
米沢市にあるえほんや絵瑠夢さんで開催したのは、はり絵で作る しりとりワークショップ。
しりとりをして、自分が言ったものを、紙を貼り合わせてかたちをつくり、最後は自分で簡単な糸かがりで製法して完成させる、という、お昼をまたいでのワークショップでした。
小さなお子様でも、自分の力で本をつくった、という経験は、自信と本に対する興味関心につながったのではないでしようか。
新庄東高校「本作ろう!〜しりとり絵本」授業
高校で講師を務めるのは、初めてのことでした。
しりとり絵本をつくる、ということには変わりありませんが、その内容は高校生向けになっています。
全員でしりとりをしてもらい、自分が言ったものを、木っ端を用いて立体的に表現してもらいました。
さすがは高校生、それぞれのこだわりを持って、難しいお題にも諦めず完成させました。
そして、完成した本を地元の幼稚園で読み聞かせるため、読み聞かせる時の工夫もみんなで考えました。
ただ本を作って終わるのではなく、それを活用していく取り組みは、素晴らしかったと思います。
真室川北部小学校1年 学年行事
学年単位で行う親子行事に、講師として呼ばれました。
「絵本を作りたい」という要望だったので、この回も、しりとり絵本を。
親子行事なので、親子で楽しめるよう、しりとりをしてもらうまではいつもと同じ、そのあとは、「いつ、どこで、だれが、どうした」の、だれ以外をそれぞれの親子で考えてもらい、シャッフルしてから配布し、それを組み合わせた文章に合った絵を作る、という内容でした。
だれ、は、子ども主体で作り、背景は親主体で作ってもらいました。
ページにどのようにレイアウトするかも指示を書いてもらい、それぞれの親子の個性が表れた1冊になったと思います。
真室川中学校 総合的な学習の時間
真室川中学校ては、三年間を通して、真室川のことを調べ、発信する学習をしています。
今年度はMTC(真室川トラベルカンパニー)という架空の会社を立ち上げ、いろんな媒体を用いて真室川を発信しよう、という取り組みをしていました。
その中に、真室川をPRする絵本を作りたいというグループがあり、そのお手伝いをするため、3回ほど授業に訪れたのでした。
本の仕組みについて始まり、製本の仕方まで、時間が少ないながらも伝え、内容については生徒自らが考えたものをそのまま活かし、完成させました。
ストーリー作りから製本、企画実現のプレゼンまで、難易度の高いものにチャレンジした彼女たちに、拍手を贈りたいです。
高畠町立図書館「本を作ろう!」
文化の日に、高畠町立図書館で本作りのワークショップをするのは、去年に引き続き二回目です。
今年は、『木の玉っころちゃん』的な絵本作りを体験してもらおうという企画でした。
丸の中に、いろんな表情の顔を描いて、それらを組み合わせた時に出てくることばを書いていき、ストーリーとするものです。
文章に合わせて絵を描くのは難しいものですが、先に描いた絵からストーリーを生み出すほうが、奇想天外なおもしろさや、深みが加わるような気がしています。
今年はしりとり絵本を中心に、ワークショップや授業をしてきました。
年齢や目的によって、完成形はまるでちがって、私たちもよい経験ができました。
来年は、さっそくまた新たな企画が始まる予定です。どうぞ、お楽しみに!