「新作が出る!」と言ってから、約一年半もの時間がたって、『赤い傘』『あかいかさ』がようやく完成します!
はじめは、ひとつのストーリーだったのですが、詰めていくうちに、ふたつになり。
今までも、一つの作品から派生したもう一つの作品が出来上がることはあったのですが、
完成する前に分裂し、それぞれが同時に完成に向かう、というのは初めての経験でした。これも、二人でひとりの作家あるほなつきの成せる業なのかもしれません。
今回のこのふたつの作品には、タイトルが記されていません。まず、表記を漢字にするのか、ひらがなにするのかだけでも、答えが出なかったからです。(奥付には一応、片方には『あかいかさ』、片方には『赤い傘』と書かれてありますが)
空気シリーズや進化シリーズとはまた性質を異としています。
(赤い)傘を1本主軸に据えて、生まれてからの一生の世代の区切りや、春夏秋冬 季節の区切り、朝昼晩 時間の区切り、喜怒哀楽 感情の別などで組み合わせ、それにまつわるストーリーを考えていく、といった作り方をしていきました。
ビジュアル面では、現実と非現実の狭間を漂うような、一見シュールレアリスム的要素も垣間見えるような、そんな不思議空間を作り出しています。
そして、今までにないほど、自分たちの平面作品もページの中に多く登場しています。そのまま見開きに使用したり、パーツとして活用したり。(上の電車の床部分は、絵を使用しています)
また、作品だけでなく、なんと名前までも本文中に登場するという展開に。
「alfonatski、いいよね」という、男子高校生のセリフがあるのですが、どんな場面なのかは、見てのお楽しみ!
ユーモアも交えつつ超本気真面目に作った作品です。
ご期待ください!