昨日の始まりは、一昨日、休館日で残念だった東京芸術大学大学美術館の企画展を観ることからスタート。
あるほなつき新作平面作品に予定している「人体シリーズ」の何か良い刺激になりそうな予感がして、諦めきれずもう一度訪れたのでした。
観た感想は、ひとことで言えば、「観て良かった!」です。東京にいると、こんな展覧会を無料で楽しめるってすごいなあ。愛ってなんだろう、形にしたらどんなものなのか、人類が生まれてからあらゆる形で表現してきたことなのだろうけれど、「いま」を観てみたかった。
映像表現、絵画、立体、インスタレーション、あらゆる表現手段を用いて伝えたい『愛」の本質は、変わらないのかもしれません。
皮肉にもだからこそ常に再定義し続けなければならないのかもしれません。
やわらかくてふわふわしていて、しがみつきたくて、不可思議で、残虐で、自分ではどうにも出来ない部分を孕んでいるものとして、じゃあ、どう表現したいのかなんですよね。6月に予定している個展がより一層パワフルなものになりそうです。
感動と衝撃を胸に、また上野駅に向けて歩く途中にも、ホンモノが。ロダンの「考える人」は、ホンモノって言われても、なかなかピンとこないですけれど笑
動画表現が多かったこともあり、じっくりと全部観たら、お昼はとっくに過ぎていて、おなかはぺこぺこ。朝、即席で作ってきたサンドイッチを食べて、また次への場所へと向かいます。
次に向かうは、吉祥寺。行ってみたい本屋さんがたくさんある街です。が、なんと、火曜定休のお店が多く、昨日訪れることができたのは、maintentさんだけでした。
maintentさんは、絵本の古書専門店で、店先にはかわいい切手や絵はがき、おしゃれなボタンの詰め合わせなどが並んでいて、それだけでもテンションが上がります。
店内に入ると、懐かしい絵本から最新作まで、所狭しと並んでいました。持っている絵本もあれば、借りて読んだもの、好きな作家の知らない絵本、時間を忘れて楽しめました。
お次は、新宿へ。新宿の一番の目的は新作『あかいかさ』のための撮影です。
『あかいかさ』は、色々な世代の、赤い傘をモチーフにしたものがたりなので、飲み屋でのエピソードもあるのです。
たくさんの外国人観光客が賑わう中での撮影は初めてで、これはこれでアシスタントのなつきはテンションが上がりました。誰かが真っ昼間から楽しそうに飲んでいる姿をみるのも、いいものですね!
新宿では、ひとつ行ってみたい本屋があって、そのひとつが「模索舎」です。佇まいも独特で、店内に入ってみると、みたことのない本、ZINEで溢れている。中には凝った造りのZINEもあって、勉強になりました。
次に向かうは、原宿へ。
原宿には「ユトレヒト」さんがあります。
ユトレヒトさんは、東京ブックフェアの共同主催者でもあったので、一度は行ってみたいと思っていたショップでした。
おしゃれなたたずまいと、こだわりのセレクトで、店内は素敵に彩られていました。ZINEコーナーも充実していて、ZINEの可能性を垣間見た気がしました。それにしても、本がこんなに身近に作られる時代になったんだ!
昨日は美術館に、新作のための撮影に、本屋にと、盛りだくさんの一日でした。収穫は実に多かったです。
さて、今日はどうしようか。
東京にいるからこそできることを、少し考えてみようと思います。