木の玉っころちゃんについてまとめた動画を作りたいと思っていました。「これを見れば、玉っころちゃんのすべてがわかる!」と言えるような、そんな動画を。
先日出演したラジオでも、玉っころちゃんについては熱く語ったわけですが、このことについては、語り尽くせないほどのエピソードや想いがあるので、ぜひ自分たちでまとめてみたいなと思っています。
木の玉がいっぱい入った袋をあるほが突然持ってきて「これに顔を描いてよ」と言い出したのが、そもそもの始まりでした。細かい作業が苦手ななつきは、「こんな小さな玉になんか描けるわけがない」と難色を示しましたが、あるほは引き下がらず、結局描いてみることに。
描き始めると、これが結構おもしろい。何をどう描かなければいけないことは何一つないし、どんなキャラクターも生まれてよいのです。どんどん描いていきました。
忘れもしない、たくさん描いた木の玉のキャラクターを初めてあるほに見せた日。場所は真室川のコワーキングスペースで、そのキャラクターたちをテーブルに並べてみました。「まるでおしゃべりしてるように見えるね」「ここからストーリーを作ってみよう!」「生まれるストーリーは組み合わせ次第で無限だよ!」あるほはそんなことをいっていたと思います。
従来通りの絵本の作り方、つまり、ストーリーが先にあって、それに絵を描いていく流れでしか絵本を作ったことのない私は、その意見に反発しました。「そんなんで絵本ができるわけないじゃん!」
でも、できたんですね。
しかも、次々と、ぽんぽんと。
並べてみるだけで、何をしゃべっているのか、想像できました。その見方はあるほとなつきで違うので、それもまたそれぞれの違った要素を発揮することができました。
そうしていっきに三冊の絵本が誕生したのです。
玉っころちゃんのかわいい世界観は、いろいろな場所で展示する機会をいただきました。
東根市のまなびあテラス市民ギャラリーにて展示した時には、たくさんのお客様にご来場者いただきました。
この時にも、もうすでに絵本の世界を飛び出して、アートな一面を見せ始めていました。あるほなつきの表現は一貫していて、その媒体が本であるのか、平面作品であるのか、インスタレーションであるのか、形は変われど、やっている内容や伝えたいものの本質は何も変わっていないのでした。
玉っころちゃんは、そのほかに、布グッズ商品として人気を博したり、あるほなつきの「本つくろう!!」ワークショップの立役者として活躍したりと、まだまだいろんな側面をご紹介したいところではあるのですが、続きはまた次の機会にしたいと思います。
今日はこれからまたプロジェクトTAMAについての資料をまとめる仕事が残っていますので、この辺で…