こだわり

今日はちょっと本や作品の制作とは離れたところでの、あるほなつきの「こだわり」について触れてみたいと思います。

昨年の秋に、中学校の職場体験を受け入れたとき、中学3年生の女子3人が、あるほなつきについての本を自分たちだけで編集しました。

具体的に誌面を考えるため、紙を用意
具体的に誌面を考えるため、紙を用意
欲しい場面の写真もばんばん撮ります
欲しい場面の写真もばんばん撮ります

「私たちは普段通り仕事してるから、聞きたいことがあったら聞いてね。写真は自由に撮って良いよ」と、カメラを渡して、あとはどんな本にするのか考え、必要な質問をし、写真を撮り、文章を考え、誌面をレイアウトする、という怒濤の3日間。

最終的にはモニターでチェック
最終的にはモニターでチェック

その時、おもしろかったのが、「インタビュー」です。今まで新聞やテレビなどのメディアで取材を受けることがありますたが、「好きな食べ物はなんですか?」と聞かれたのは初めてでした。中学生らしくて、とてもよいと思ったし、リアルなあるほなつきを知ることができる1冊になったと思います。

イラストも手描きで味があります
イラストも手描きで味があります

あるほは「焼き鳥」と答えました。おいしい焼き鳥を焼くための書籍も何冊も持っていて、研究して実践しているほど、あるほは焼き鳥を作るのも食べるのも大好きです。定期的に作って食べています。

昨日は、久々に工房の外で焼いてみました。

焼いたのは、むね肉と手羽先とレバー。串の刺し方にも、美味しく焼けるようにコツがあるんだそう。

レバーは、ハツと切り離し、キレイにさばいて串に刺します
レバーは、ハツと切り離し、キレイにさばいて串に刺します
焼いているとき回らないよう鉄の串も刺して
焼いているとき回らないよう鉄の串も刺して

手羽先もキレイにさばいて、骨を切り取り、串に刺しました。

いよいよ焼きます。もちろん炭火です。

炭は、岩手の切炭。安定した火力だそう
炭は、岩手の切炭。安定した火力だそう
あっという間に火が回りました
あっという間に火が回りました

まずは、ササミ、むね肉から。

ブライン液に漬けておいたお肉は、柔らかく
ブライン液に漬けておいたお肉は、柔らかく
まるで、焼き鳥屋!
まるで、焼き鳥屋!

焼く順番は、食べる順番を考えて焼きます。

手羽、レバーと続きます
手羽、レバーと続きます
レバーもいい感じになってきました。ハツ元もあります
レバーもいい感じになってきました。ハツ元もあります

焼く前や、焼ながら、スプレーで日本酒を吹きかけたりするひと手間も、美味しくなる秘訣なんですね。

スプレーでひと吹き
スプレーでひと吹き
スプレーは、こんなミニサイズ
スプレーは、こんなミニサイズ
ラストは皮付きのむね肉でシメ
ラストは皮付きのむね肉でシメ

将来は、アート居酒屋的なものでもできたらいいと思っている感じです。

あるほの焼き鳥へのこだわりについて語ってきましたが、では、なつきが好きな食べ物はというと、

スイカと納豆です
スイカと納豆です

スイカについても、納豆についても、全くこだわりがありません。こだわりがないのが、こだわりです。とにかく、毎日食べたいのです。(スイカは季節があるのでそうはいきませんが)

納豆は毎日食べなければ気が済まないし、醤油をかけなくてもいける、ご飯がなくてもいける、いっきに3パックでもいける、カレーやラーメンに入れてもいける、そういった類の好き度です。

最近の朝ごはんの記録
最近の朝ごはんの記録

最近では、栄養を付けるため、生卵も一緒にかけたり、ひじき煮をかけたりして食べています。

どの納豆でなければダメ、というこだわりはまったくないけれど、それぞれの特徴や美味しさの違いはわかります。それは、小さい頃からずっと好きで毎日食べてきたからこそ培われた感覚的な部分なのだと思います。

あるほなつきの、それぞれの食へのこだわりの性質は、本や作品における得意分野やこだわりの性質にも通じるものがあるように思ってしまいます。

常に探求心を持ち研究を重ね、そこから技を極めていくあるほと、繰り返すことで感覚が研ぎ澄まされ、反復で技を極めていくなつきと。とことんこだわる派と、こだわらないこだわり派と。

全く違ったアプローチの仕方で、同じ目的に向かっていくのですから、衝突は絶えませんが、「自分が苦手なことは相手が得意なこと」それがあるほなつきの強みだと思っています。