折りたたみ式パイプ机

不安定な天気に、じめじめ湿度、工房の中もなかなか作業しにくい環境ではありますが、移動本販売車「あるほなつき号」も早く完成をしたくて、どんどん進めています。

これは何を作っているかというと、後部座席と荷台のスペースに設置する、折りたたみ式アルミパイプテーブルです。

アルミパイプは、あるほなつきは、2017年の工房設立当初から、全ての棚・撮影スタジオ、製作台、プリンターラックなどをこのパイプによって設計しており、ちょっとしたベテランです。軽くて丈夫なうえ、カビなどの不安もなく、紙を扱う私たちにはとても良い素材です。
そして何より、再構築が可能なのです。工房も一番初期は木材と釘で作業台などを作成していたのですが、ちょっとした仕様を変更したい際に、大変苦労しました。
今回は、動画も想定してCINEMA 4Dという四次元ソフト(3Dアニメーション)にチャレンジしたお陰で、精密な図面がひけるようになり、0.1ミリ単位で指定して切ってもらい、それを組立て大きさや形もオリジナルのものを作っています。
そして、こういう作業が大好きなあるほでした。

あるほは常々「完璧を目指す」と言います。世の中一般的にはこの言葉は、妥協を許さない唯一無二の存在の孤高の言葉として尊敬を集めます。しかしながら、あるほは違います。
どんなに、完璧をめざしても、80点なのです。ですから、80点を目指したら64点になってしまうのです。100点を取りたい思いはありますが、しかし、完璧を目指して初めて、ミスが少なくなること織り込み済みというわけです。
しっかり設計をしたのですが、今回もまた、発注ミスもあり…、計算し直して、工房にすでにあるアルミパイプを利用し、軌道修正するのがあるほのすごいところ!

ちゃんと折りたたむことができる机の骨組みができました。そして、発注し間違えた短いアルミパイプも活用するところがあって、よかったです。意外にいつもこんな感じに、無駄になることなく、何かしら役立っているんですね!(無駄と思えば無駄、思わなければ…w byあるほなつき)

直角にこだわるあるほ。折りたたんだときに出てくる短い方の脚と一ミリでも並行でないと気になり、もう一度やり直し。こういった少しの修正が、あとあと「よかった」と思えることが、よくわかっています。

まだ先ほど作ったテーブルは取り付けていませんが、断熱材のスタイロフォームとフローリングを施し、床の部分も作りました。日々どんどん出来上がっていく感覚は、うれしいものですね!

発注していたメラミンコーティングされた天板が届きましたので、早速フレームと合体。

この机の特徴は、二段階の高さ調整が可能であるところ。そして製本の実演などにも備えた剛性をもつことです。この点については今後の課題です。

仕上がりイメージはこちら。早く仕上げたい!来週は天気もよさそうなので、いっきに作り上げていきたいところです。

この過程は、すべて動画で記録しています。編集したものは順次YouTubeにて公開していく予定ですので、ご期待ください!

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