今朝は月一回の真室川北部小学校での読み聞かせでした。『空気売りの少女』は、大人に読んでもらいたい本。でも、子どもたちにも、出逢わせてあげたい絵本。
小学校で読み聞かせる時、どうしたらよいか、あるほさんと事前に話し合っていました。それが、この本を深く味わってもらうために、とても大事なことにおもえました。
『空気売りの少女』初めての読み聞かせは、5.6年生のクラスで行いました。
北部小学校では、読み聞かせのあと、感想を述べたい児童が発表をします。でも今日は、読み始める前にこう伝えました。「読み終わった時、きっとみんなの中にそれぞれ感想は浮かぶとおもうんだけど、今日はそれを無理に言葉にしないでほしい。もう少し大人になって、またこの本を読んだときに味わうかもしれない言葉にできない感覚を、大切にしてほしいからです」
あとがき まで読み終わったとき、子ども達はなんとも言われない不思議な表情をしていました。
たいてい、読み聞かせが終わると、おもしろかった、悲しかった、かわいそうだった、つまらなかった、わけがわからなかった、など、その本の伝えたいところの(また、伝わらなかったところの)表情をしているものだけれど、今日の子どもたちの顔は、そのどれでもなかった!
どちらかというと、ひとりでじっくりページをめくって読んでもらいたい本ではあるけれど、読み聞かせにも、いいものだな、とウキウキした気持ちで帰ってきました。読み聞かせは、自分の知らない絵本を知る機会となる。多くの人にこの本に触れる機会をたくさん作っていかなくては!!
再来週は中学校での読み聞かせ。今からとても楽しみです!