錆エイジング

「本をつくって旅をする」と題して、あるほなつき号で全国各地へと旅を始めて約1年が経ちました。

あるほなつきの作品『128』からデザインのイメージをつくり、車を塗装したのが去年の8月。

納品されてすぐ塗装に取りかかり
納品されてすぐ塗装に取りかかり
刷毛とローラーで色を塗りました
刷毛とローラーで色を塗りました

あれから「あるほなつき号」は、色々な進化を遂げてきました。

防音、防寒のシートを貼ったり
防音、防寒のシートを貼ったり
アルミパイプで車内空間を作ったり
アルミパイプで車内空間を作ったり
バッテリー関係も取り付けて
バッテリー関係も取り付けて
照明やモニターも取り付けて、仕事もできるようになり
照明やモニターも取り付けて、仕事もできるようになり
生活できる車になっていきました
生活できる車になっていきました
今年の夏は、換気扇も取り付けました
今年の夏は、換気扇も取り付けました

旅をするたびに、「もっとこうだと便利だよね」「ここはあまり必要ないね」と、実際に活動してみてわかることがたくさんあり、そのつど車内は形を変えていきました。

内装はどんどんよくなっているのですが、一年前に塗装した外装はというと、ひと冬超えて飛び石やら何やらで塗料が剥がれてしまった部分があり、気になりながらもなかなか手を付けられずにいました。

前から見ると、白い部分が目立ちます
前から見ると、白い部分が目立ちます

これを、元の赤と緑に塗り直してもいいのですが、自分たちと共に歳を重ねて味わい深くなっていく感じの方がしっくりくると思い、錆塗装をやってみたいと思いました。

錆エイジングに使う塗料2色
錆エイジングに使う塗料2色

バンパーの塗料の剥がれもかなりあったので、まずは、非鉄バインダーという下地のようなものを塗ります。

非鉄バインダーは、きれいな緑色です
非鉄バインダーは、きれいな緑色です
塗ると、こんな感じに
塗ると、こんな感じに

懐かしい匂いがして、一年前、一苦労して塗装したときのことを思い出しました。

一時間ほど乾かしたあと、「Brown Rust/ブラウンラスト」と「Yellow Rust/イエローラスト」を錆っぽく色付けしていきます。

まずは試し塗り
まずは試し塗り
メラミンスポンジで少しずつ色を付けて
メラミンスポンジで少しずつ色を付けて

車体全体を塗るときは、ムラなくきれいに塗るのが難しいと思っていましたが、錆塗装はホンモノの錆のようにわざとムラを作るのが難しい!

白かった部分は
白かった部分は
こんな感じに
こんな感じに

実際に白く剥がれたところを塗ったので、ポツンポツンとまばらな感じになっていますが、これからまた旅を続けていくと自然とまた塗料が剥がれ、そこにまた錆エイジングが継ぎ足されて、良い感じになっていくのではないかと思います。

また、旅に出るのが楽しみになりました。