北海道への旅の報告が終わったばかりですが、考えてみたら、まだ8月に行った東京の旅の報告が、まだ途中になっていたのでした。東京への旅の前編は、8/30と9/3のブログをご覧ください。
東京都現代美術館のあと、次なる目的地は、渋谷文化村です。お目当ては、「かこさとし展」。
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なつきにとっての絵本の原点ともいえる、また、あるほにとっても同じ理系出身で工学博士でもある、かこさとしの世界は、一度ホンモノに触れておきたいと思いました。原画を見ることで、その制作過程や試行錯誤、思想なども伺うことができるでしょう。
会場に着くと、たくさんの人であふれていました。かこさんの絵本を読んで育った大人、自分の子供や孫に読み聞かせをした、または、読み聞かせされた大人たちかもしれません。中年から年配の方が多く見受けられました。
小さな絵を描くかこさんの原画は、遠くから眺めることもできず、ひたすら順番に進み、ひとつひとつを丁寧に観ました。絵を描くのが幼い頃からだいすきだったかこさん。時代とともに変化する絵に、共感を覚えました。
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©1968 Kako Research Institute Ltd. 『だるまちゃんとかみなりちゃん』(福音館書店)
画家でもなく、イラストレーターでもなく、絵本作家。子供たちに寄り添ったこの立ち位置は、かこさんにとって、居心地のよい安定の場所だったのかもしれません。
あるほなつきにとって「絵本作家」という肩書きは、「アーティストあるほなつき」の中に含まれるものになっています。