『AER』(アエル) 作あるほなつき
ある時代の、ある王国でのものがたり。
王国は自然に恵まれ、とても豊かで、国民はなにひとつ不自由なく、お互いを助け幸せに暮らしていました。
この国の王様とお妃様に、ひとつだけ悩みが生まれました。お世継ぎの問題です。
ある日、そこへ、占い師がやってきて…
あとがきより一部抜粋(このものがたりの背景)
太陽が膨張し赤色巨星となり、やがて地球を飲み込む。壮大な時間的スケールの話ではあるが、確実に辿る道と言われている。生存可能な星への移住もこのスケールで考えれば、自然の成り行きと言えるだろう。
一方、地球における多くの環境問題は、生存可能性を否定する道へみずから、歩んでいるように見えるのだ。
空気シリーズの第4弾である本作は、アエルを通して、いまの人間の縮図を描いたとも言える。
見過ごしがちな違和感を、ゆったりと感じていただきたい。