「本をつくって旅をする」と題して、あるほなつき号で全国各地へと旅を始めて約1年が経ちました。
あるほなつきの作品『128』からデザインのイメージをつくり、車を塗装したのが去年の8月。
あれから「あるほなつき号」は、色々な進化を遂げてきました。
旅をするたびに、「もっとこうだと便利だよね」「ここはあまり必要ないね」と、実際に活動してみてわかることがたくさんあり、そのつど車内は形を変えていきました。
内装はどんどんよくなっているのですが、一年前に塗装した外装はというと、ひと冬超えて飛び石やら何やらで塗料が剥がれてしまった部分があり、気になりながらもなかなか手を付けられずにいました。
これを、元の赤と緑に塗り直してもいいのですが、自分たちと共に歳を重ねて味わい深くなっていく感じの方がしっくりくると思い、錆塗装をやってみたいと思いました。
バンパーの塗料の剥がれもかなりあったので、まずは、非鉄バインダーという下地のようなものを塗ります。
懐かしい匂いがして、一年前、一苦労して塗装したときのことを思い出しました。
一時間ほど乾かしたあと、「Brown Rust/ブラウンラスト」と「Yellow Rust/イエローラスト」を錆っぽく色付けしていきます。
車体全体を塗るときは、ムラなくきれいに塗るのが難しいと思っていましたが、錆塗装はホンモノの錆のようにわざとムラを作るのが難しい!
実際に白く剥がれたところを塗ったので、ポツンポツンとまばらな感じになっていますが、これからまた旅を続けていくと自然とまた塗料が剥がれ、そこにまた錆エイジングが継ぎ足されて、良い感じになっていくのではないかと思います。
また、旅に出るのが楽しみになりました。