ゲルハルト・リヒター展とその後の常設展示に大満足の国立近代美術館に、もっと観ていたい名残惜しさを感じつつ、次なる目的地、東京都現代美術館へと向かいました。
まずMOTアニュアル2022
「私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ」タイトルに惹かれ、どんな展示なのか期待しながら、木場駅からの散歩道を歩いて行きました。
結果からいうと、感覚的にとらえどころがなく、端的にあるほなつきとの接点が少ない作品だったようです。そのため、現代アートとして、なぜこの主題、この手法なのか、(そしてそれが今あつめられた企画なのか)理解する必要があり、この企画展を東京都現代美術館で開催する意味についてまで思いをめぐらせました。私たちのような人も当たり前にいると思う反面、これらの作品には共感や賛同だけでない関わり方で素直に良いのかも知れないという思いも生じてきました。
MOTコレクション
「コレクションを巻き戻す 2nd」は、あるほとなつきが、それぞれ学生時代に東京都現代美術館で見たことのある作品もたくさんあり、懐かしさとともに新しい感覚で楽しむことができました。あの頃から私たちはずいぶん年を取っていて、あらゆるものの見方や考え方も変化してしかるべきであり、また、二人で鑑賞することで感想を言い合えたのもよかったです。初めて見る迫力ある大きな立体作品などは、圧倒されました。
現代アートを理解しようとする試みはたくさんありますが、まずは感覚的な見方で十分だと思うあるほなつきです。。あるほなつきの作品もあえてジャンルに組み込むとすれば現代アートに入るのだろうと思っているわけですが、「よく分からない」や「コンセプチュアルな」を狙っている訳でもないのです。
テキストや写真や絵を使った表現はそれぞれが補完をしているというよりも、あるバランスでこそ伝えられる形になることを経験してきているからかも知れません。僕らの表現と比較したり、冗長と思われる部分について、裏の裏の裏あたりを探ったり、シンプルな伝え方などを語り合ったりしている内に、あっという間に時間は過ぎてしまいました。
極力、言葉を動画に残すことを試みています。