まだ、あるほなつき展で展示したことのないシリーズがあります。
「TOKYO2020」です。
東京は、あるほの故郷であり、なつきの憧れの場所でした。
つまり、内側から見えている東京と、外側から眺めているだけの東京。
ズレている二人の視点が重なって生まれた作品たちです。
2017年の冬、銀座で個展をしたとき、東京を歩くあるほは、すいすいと大海を泳ぐ魚のようだなぁ、と、思いました。
山形にいる時とは、まるで印象が違うようにみえた。
生まれ育った街、見慣れた風景。
田舎で育った私には、何を見てもキラキラ輝いて見えるものが、懐かしいというのだから、不思議でたまらなかったのです。
ビルが建ち並び、冷たいイメージだった東京も、あるほと歩いた街並みは、下町的で人情を感じる要素もあり、そこもまた素敵だなあと思いました。
ここ何年か、なかなか東京へ足を運べていませんが、今年こそ、東京シリーズをどこかで展示してみたい!