絵について遡る②

絵についてさかのぼる

①さかさま
上はあるほさんが撮った写真で、下は私が描いた絵。はがきサイズの小さい絵です。

あるほさんがFacebookにあげた、素敵だなあとおもった写真があった。なんだか、心象風景のような、抽象画のような、そんな写真だった。2015年の8月31日、私は初めてあるほさんの写真を見て、絵を描いてみた。あるほさんが撮った写真とは、さかさまだったけど。

私は学生時代、現代絵画を学び、抽象的(と言われるような)油絵を描いていた。描いているうちに、天地が逆になったり、キャンバスは方向を自由に変えた。

あるほさんが撮ったものは東京の路地裏で、私が描いたものは、あるほさんが撮った東京の路地裏で、同じようでちょっと違う。並べて見たら、どちらも違う絵画みたいで面白かった。
その後、まるも醤油工場跡をモチーフに、あるほなつき展を開催したのだが、それは、あるほさんの写真を見て私が絵を描き、その絵を見てまたあるほさんが写真を撮る、というもの。そのいったりきたりの中で揺れ動く時間と空間を見つけました。

そのことが、今回の『空気売りの少女』にも、活かされています。

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