朝から雪が降り続いている鮭川の工房です。
今日は『空気売りの少女』製本動画作成のための、まだ撮れていなかったシーンや、原画、試作などの紹介映像を撮影しました。
![鮭の子館にて](https://i0.wp.com/alfonatski.com/wp-content/uploads/2022/12/0BED4718-4FA5-4FD1-9201-4C09AB0D6B7C-scaled.jpeg?resize=525%2C394&ssl=1)
窓の外は真っ白な雪景色。大きな粒の雪がしんしんと降っていてきれいでした。
![](https://i0.wp.com/alfonatski.com/wp-content/uploads/2022/12/47986B6F-5AC5-4C76-B392-FF4BE5834BEC-scaled.jpeg?resize=525%2C394&ssl=1)
前回は、見返しを貼って、重石をして乾燥させるところまで終わっていたので、今日は仕上げのコーナーカットを。
![コーナーカット](https://i0.wp.com/alfonatski.com/wp-content/uploads/2022/12/5718B581-35CF-4CC0-AA4F-292720266EFF.jpeg?resize=525%2C394&ssl=1)
ワイドに広がる仕掛け絵本は、閉じるときにギリギリのラインを攻めているので、ページの角が折れてしまわないようにと、コーナーを丸くしています。『空気売りの少女』の製本には、たくさんの工程があり、一冊作るたびに大切に作っているな、と実感するのです。
![空気売りの少女の表紙案](https://i0.wp.com/alfonatski.com/wp-content/uploads/2022/12/65A2C3FE-1B60-4ACC-8B20-3580FD55891E-scaled.jpeg?resize=525%2C700&ssl=1)
今の完成形に至るまでの道のりは、本当に長く、内容はできているのに、本の形状が決まらなかったり、決まっても納得いかず何度も何度も試作を繰り返したり、当てる写真をイメージに近づけていくことも、時間のかかる作業でした。
![つか見本その①](https://i0.wp.com/alfonatski.com/wp-content/uploads/2022/12/CD70EF7A-DCDB-4A1D-94A1-9E9C8A7371C7-scaled.jpeg?resize=525%2C394&ssl=1)
原画は、今まで大事にしまっていたので、その箱を開けて見るの
は実に約4年ぶりではなかったでしょうか。『空気売りの少女』の企画展を開催したときには、複写したものをプリントして展示したので、本物の原画はその時も見ていませんでした。
![](https://i0.wp.com/alfonatski.com/wp-content/uploads/2022/12/74C113C9-68E6-4048-B6BF-9147A9E1CB46.jpeg?resize=525%2C394&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/alfonatski.com/wp-content/uploads/2022/12/78B01901-6BE0-44FD-9493-7BC97F0958E8.jpeg?resize=525%2C394&ssl=1)
改めて見てみると、やはり原画はいいものですね。ペンの勢い、緊張感、伸びやかさなどが直に伝わってきます。そして、一番意外だったのは、その大きさでした。完成した作品の少女はとても小さいですが、原画は結構大きかったのだな、と書いた本人も忘れていました。でも、そういうものなのです。描いたらさいご、次に向かって進んでいるので、振り返ることはしないんですね。そして、振り返らずにすむ作品ほど、良いものだったりするのです。
これで全部素材は出そろいました。
あとは年末の公開に向けて、缶詰して編集するのみです。
公開をどうぞ楽しみにお待ちください!