Statement
空気を撮ろうとする試みは、見えない物を意識する取り組みとして始めた。人間の目とは異なり、カメラが中空でもピントを合わせたままでいられるという違いは、空気を撮れると確信した瞬間であった。
そこに、何かが在ると思えること。そして、在ると仮定して、そこから、学ぶことができること。このことが、今の時代に必要とする知恵だと思うのだ。
空気は、老若男女、罪人に至るまでわけへだてなく行き渡っている。そして、空気がなければ人間は死んでしまうのだ。
空気を撮ろうとする試みは、ばかげたことではなく、そこに、在るものを感じ、そこから何かを学ぶということなのだ。
人間にとって、最も大事なものの一つである空気が、最も普段意識しないものであるという事実。空気から何かを学べることが出来るならば、それは、あらゆることから人間にとって大事なことを学べるということだ。
(『空気売りの少女』あとがきより一部抜粋)
空気売りの少女
alfonatski Works Volume 2 P060–78
空気売りの少女 #01–17
Archival pigment print /
Japanese traditional handmade paper
A3 Edition 10
Media Size 297 x 420 mm
Image Size 240 x 360 mm
A2 Edition 5
Media Size 420 x 594 mm
Image Size 360 x 540 mm
空気売りの少女 #03,10,11,15
Archival pigment print /
Japanese traditional handmade paper
菊判 Edition 3
Media Size 620 x 930 mm
Image Size 540 x 810 mm